令和7年7月10日(木)、高松市立三渓小学校にて、4年生81名を対象に環境学習を実施した。1時限目の座学では、地球の水循環についての説明を行い、人が一日に使用する水の量を計算することで、水の大切さを学んだ。また、浄化槽のしくみを紹介し、汚れた水をきれいにする方法として、沈殿・ろ過・微生物・薬品処理の各手法についても説明した。2時限目の実験では、ペットボトルを使ってトイレットペーパーとティッシュペーパーの溶け方を比較する実験を行い、水に溶ける性質の違いを体験的に学んだ。さらに、学校近くの川の水を用いて水質実験を実施した。川の上流・下流の水について、透視度やCOD(化学的酸素要求量)を計測することで、水質の違いを数値で比較した。また、水質の指標となる生物についても説明を行い、サワガニなどの生物がきれいな水に生息することを通じて、水環境の状態を生物から読み取る方法を学んだ。児童たちは川や海のよごれには生活排水がかかわっていることに気がつき、日常生活と環境とのつながりを実感する機会となった。この水環境出前講座は、高松市都市整備局下水道部下水道業務課が主催する環境学習で、令和元年度より高松市からの委託事業の一環として当協会が実施しているものである。
水環境出前講座実施
